マニ割りしてても売れる?査定での減額実例と“損しない売り方”を解説

「マニ割りしてるけど、売るとき査定に響くのかな?」と気になっていませんか?

実は、マニ割り車でも“売れない”わけではありません。

ただし、排気音が大きくなるマフラー系の改造は、査定でマイナス評価を受けやすいポイントでもあります。

特にディーゼル車やSUVなどで人気の“マニ割り”は、見た目や音の迫力からファンも多い一方、車検非対応や整備不良とみなされるケースもあるため注意が必要です。

この記事では、マニ割りが査定にどのように影響するのか、減額の目安、そして高く売るためのコツをやさしく解説します。

「査定でどのくらい損をするの?」「そのままでも売れる?」と不安な方は、ぜひ参考にしてくださいね。


マニ割り車は売れる?査定に響く理由と実態

マニ割り車でも売却は可能ですが、査定でマイナス評価を受けやすい改造であるのは確かです。

音や見た目の印象、車検対応可否によって評価が変わるため、査定の仕組みを知っておくことが大切です。

①マニ割りとは?どんな改造なのか

「マニ割り」とは、排気マニホールド(エキマニ)を途中で切断・加工して、排気音を強調する改造のことです。

主にディーゼル車やトラックに多く見られますが、最近ではSUVやハイエースなどにも施工されることがあります。

パンッパンッと独特の乾いた音が出るため、音好きのドライバーから人気があります。

ただし、排気漏れを起こす可能性があり、車検に通らないケースも多いのが現実です。

このため、見た目や音は魅力的でも、査定時には慎重に扱われることが多い改造なんです。

②なぜ査定でマイナス評価されるのか

査定でマイナス評価を受ける最大の理由は、「次のオーナーがそのまま乗れない可能性がある」からです。

マニ割りは構造的に純正排気システムを変更しているため、車検非対応・整備不良扱いとなる場合があります。

買取業者は再販時に車検を通すコストを考えるため、その分を減額するんですね。

さらに、エンジンルームや排気ラインに加工があると、修理歴ありと判断されることもあり、慎重に査定されます。

つまり、「音が大きい=減額」ではなく、車検適合性と修復リスクが減額の要因なんです。

③ディーゼル車やSUVで多い理由

マニ割りがディーゼル車やSUVで多いのは、エンジン音を際立たせたいドライバーが多いからです。

特にトルクのあるディーゼル車では、排気音を響かせることで「走っている感」を楽しむ人も少なくありません。

ハイエースやランクル、パジェロなどのオーナーにも人気があり、“カスタムの一部”として認識されていることもあります。

ただし、売却時には「音が大きすぎる」「加工跡が見える」などの理由でマイナス査定になる場合があるため、注意が必要です。

つまり、カスタムとしては人気でも、査定では“ややリスク”というのが現実なんです。


マニ割り車の査定での減額目安

マニ割りの程度や状態によって、査定額の減額幅は大きく変わります。

実際のところ、「どのくらい下がるのか?」は、車検対応の有無・音量・加工跡の有無で判断されます。

①車検非対応だとどうなる?

マニ割り車で最も減額されやすいのが、車検に通らない仕様の場合です。

車検非対応だと、業者が再販前に純正マフラーへ戻す費用を考慮し、5万〜20万円の減額になることがあります。

特に加工跡が目立つ、または排気漏れを起こしている場合は、修理コストが加わり、より大きなマイナスになります。

反対に、音量が控えめで車検を通るレベルであれば、減額はほとんどないこともあります。

②音量や見た目による減額幅の違い

査定員は、車検対応よりもむしろ「再販できるかどうか」を重視します。

そのため、見た目が派手・音が過剰だと敬遠されやすいです。

音が大きすぎる場合、整備不良扱いとなり、−10万円前後の減額が相場です。

一方で、見た目がノーマルに近く、加工がきれいな場合は、減額が軽微で済むこともあります。

つまり、同じマニ割りでも「仕上げ方」で評価が変わるんです。

③純正に戻せるかどうかで変わる査定額

査定時に最も重視されるのは、「純正に戻せるかどうか」です。

もし純正マフラーやエキマニが手元にあるなら、査定前に戻しておくのがベスト。

純正戻しが可能なら、減額ゼロ〜数万円以内で済むケースが多いです。

逆に、純正部品がない場合や溶接で固定されている場合は、業者が修正する必要があるため、−10万円〜の減額が発生します。

また、車種によっては純正パーツが高価なこともあり、査定に影響が出やすいので注意しましょう。

マニ割り車は「改造車=売れない」ではなく、状態と戻せるかどうかで査定の明暗が分かれるのです。


マニ割り車を高く売るためのコツ3つ

マニ割りしていても、「売り方」次第で査定額は変わります。

ここでは、実際にマニ割り車を少しでも高く売るためのコツを3つ紹介します。

①純正マフラーに戻せるなら戻す

まず基本中の基本ですが、純正に戻せるなら戻すのがいちばんの対策です。

純正マフラーや触媒部分が手元に残っていれば、査定前に交換しておくことで減額を防げます。

特にマニ割りは排気経路を加工しているため、見た目よりも“排気音”でマイナスを受けやすい改造です。

査定員は「再販時に修理や整備が必要かどうか」で判断するため、純正戻しが可能な車はプラスに働きます。

戻せない場合でも、「純正部品は保管している」と伝えるだけで査定額が上がるケースもあります。

②カスタム車・改造車専門業者に査定を出す

次に大事なのが、査定を出す「業者選び」です。

一般的な中古車店やディーラーでは、マニ割り=違法改造扱いとなり、査定拒否や大幅減額を受けることがあります。

一方、カスタム車・改造車専門の買取業者なら、マニ割りを「個性」や「仕様」としてプラス評価してくれる場合もあります。

特にハイエース・ランクル・ジムニーなどのカスタム需要が高い車種では、専門業者のほうが市場を理解しており、再販ルートを持っています。

結果として、同じ車でも査定額に数万円〜十数万円の差がつくことも珍しくありません。

③複数査定で価格差をチェックする

マニ割り車は「業者によって評価がバラバラ」なのが特徴です。

だからこそ、1社だけの査定で決めるのは損なんです。

業者Aでは「マイナス評価」でも、業者Bでは「カスタム価値あり」として高く買い取るケースも多いです。

そのため、複数業者への同時査定を行うことで、あなたの車の“適正な市場価値”が見えてきます。

マニ割りをしていても、「音量が控えめ」「見た目がシンプル」な場合は、減額をほとんど受けない可能性もあります。

少し手間はかかりますが、比較をすることで損を防ぎ、数万円単位の査定アップにつながることもあります。


査定前にやっておくべき注意点

マニ割り車を売却する前に、ちょっとした準備や確認をしておくことで、減額を防げる場合があります。

ここでは査定を受ける前にチェックしておくべきポイントを3つ紹介します。

①音量・排気漏れを確認する

まず確認すべきは、排気音の大きさです。

マニ割りの状態によっては、排気漏れが起きていたり、音が過剰になっていることがあります。

この状態で査定を受けると、査定員から「整備不良」「修理前提」と判断され、5万〜10万円以上の減額になることも。

音量が明らかに大きい場合は、応急的に純正マフラーへ戻すか、排気漏れ部分を補修しておきましょう。

また、排気口周りに黒ススが多いと「整備不足」と見なされやすいので、軽く清掃しておくのもおすすめです。

②違法改造扱いされるケースもある

マニ割りは音量や加工内容によって、違法改造扱いになるケースもあります。

特に、遮音材を外したり、マフラー径を大きくしすぎていると、車検非対応=買取拒否となることも。

そのため、査定前には「車検証」「整備記録簿」「純正戻しが可能か」などを整理しておくと、信頼度が上がります。

業者によっては「音量測定器」で簡易チェックを行うこともあるため、音が過剰だと感じた場合は対策をしておきましょう。

ディーラーや一般中古車店では対応が難しいため、改造車買取に慣れている業者を選ぶのが安全です。

③ディーラー査定は避けるのがベター

最後に、ディーラー下取りは避けるのがベターです。

ディーラーはあくまで「メーカー基準」での再販を前提としているため、マニ割りのような排気系改造車は基本的に対象外です。

そのため、査定ゼロ、もしくは引き取り費用が発生することも珍しくありません。

一方で、カスタム車専門業者や個人買取業者であれば、「状態によっては音も魅力」として評価されるケースもあります。

査定を出す際は、ディーラーではなく、マニ割りを理解してくれる業者に依頼するのが鉄則です。

この3つを意識するだけで、マニ割り車でも無用な減額を避け、納得の査定額を引き出すことができます。

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