修復歴があるクラウンアスリートの買取査定。減額はどのくらい？【事故修復後のクラウンアスリートはいくらで売れるか】

クラウンアスリートは、高級セダンでありながらスポーティな走行性能を持ち、幅広い世代に人気のある車です。トヨタのクラウンシリーズの中でも、特に「走り」にこだわったモデルであり、高いエンジン性能や上質なインテリアが魅力です。そのため、中古車市場でも高い人気を誇り、買取相場も安定しています。

しかし、修復歴があるクラウンアスリートは、買取価格が大きく下がることがあります。「事故車でも売れるの？」「修復歴があるとどれくらい査定額が下がるの？」といった疑問を持つ方も多いでしょう。本記事では、修復歴があるクラウンアスリートの買取査定について詳しく解説し、高く売るコツについてもご紹介します。

修復歴があるクラウンアスリートの買取査定はどう決まる？

修復歴があるクラウンアスリートの査定額は、事故や修理の程度、買取業者の評価基準によって大きく変わります。ここでは、査定の際に重視されるポイントを詳しく見ていきましょう。

修復歴の定義とは？

「修復歴がある」とは、単に車を修理したことを指すわけではありません。修復歴とは、車の骨格（フレーム）部分に損傷があり、それを修理した場合に記録されるものです。

例えば、バンパーの交換や小さな傷・へこみの修理では修復歴にはなりません。しかし、フレーム部分の損傷や修正が行われた場合は、見た目がきれいに直っていても「修復歴あり」と判断されます。

クラウンアスリートはスポーツセダンとしての性能が重視されるため、修復歴があると「走行性能や安全性が低下しているのでは？」と懸念され、査定額が下がる傾向があります。

査定基準に影響するポイント

修復歴があるクラウンアスリートの査定額は、以下のようなポイントによって決まります。

1. フレームへのダメージの有無
フレームが大きく損傷している場合、車の剛性が下がり、安全性にも影響が出るため、査定額が大幅に下がります。

2. 修理のクオリティ
修理が丁寧に行われている場合は減額が少なくなることもあります。しかし、修理の質が低いと査定額がさらに低くなる可能性があります。

3. 事故後の走行距離
修復歴がある場合でも、事故後の走行距離が短いと比較的高値がつきやすいですが、長距離を走っていると減額されやすくなります。

修復歴ありとなしの価格差

修復歴の有無による査定額の差は車種や市場の状況によりますが、クラウンアスリートの場合、10万円～80万円以上の差が出ることもあります。

例えば、年式の新しいクラウンアスリート（5年以内）であれば、修復歴なしの査定額が300万円だったとすると、修復歴がある場合は220万円程度まで下がることがあります。

一方で、年式の古いクラウンアスリート（10年以上）になると、市場価値がもともと低いため、修復歴の影響は比較的少なくなります。

買取業者ごとの査定の違い

買取業者によって査定額は異なります。特に修復歴ありの車は、業者によって評価基準が大きく違うため、複数の業者に査定を依頼することが重要です。

・大手の買取業者： 修復歴がある車の買取には慎重で、減額幅が大きくなることが多い。

・事故車専門の買取業者： 修復歴がある車を専門に扱っているため、他の業者よりも高額査定が期待できる。

・海外輸出向けの買取業者： 日本国内では修復歴がマイナス評価でも、海外市場では需要があるため、比較的高く売れるケースがある。

このように、買取業者ごとに査定の基準が異なるため、複数の業者に査定を依頼し、比較することが重要です。

修復歴ありのクラウンアスリートを売却した人の口コミ体験談

修復歴があるクラウンアスリートの減額幅はどのくらい？

修復歴があるとどのくらい査定額が下がるのかは、修理の程度や車の状態によって異なります。ここでは、具体的な減額幅について詳しく見ていきます。

修復歴の程度による減額率

軽微な修理であれば、減額幅は少ないですが、大きな事故でフレーム修正が必要だった場合、査定額は大幅に下がります。

・バンパー交換や軽微な修理： 減額幅はほぼゼロ～数万円程度

・フェンダー修理やドア交換： 減額幅は5万円～10万円程度

・フレーム修正やエアバッグ展開履歴あり： 減額幅は30万円以上になることも

特に、フレームの修復が必要だった場合やエアバッグが開いたことがある車は、大幅な減額対象となります。

年式・走行距離との関係

クラウンアスリートの年式や走行距離も、査定額の減額に影響を与えます。新しいモデル（3年以内）であれば、修復歴の影響を受けやすく、減額幅も大きくなります。一方で、10年以上経過した車であれば、市場価値が低いため、修復歴の影響は小さくなります。

また、走行距離が10万kmを超えている場合、修復歴があるとさらに査定額が下がる傾向にあります。

人気グレードと減額の関係

クラウンアスリートにはいくつかのグレードがありますが、人気のあるグレードほど修復歴があっても高く売れる傾向にあります。

・2.5 アスリートS： ベーシックながらも十分な装備があり、中古市場での流通量が多い。修復歴ありでも需要があり、減額幅は比較的少ない。

・3.5 アスリートG： 高性能エンジンを搭載した上級グレード。走行性能を重視するユーザーに人気があるが、修復歴があると大きな減額を受けることが多い。

・ハイブリッドモデル： 燃費性能が評価されるため人気が高いが、バッテリーや電気系統に影響があると大幅な減額対象になる。

グレードによって買取価格の相場が異なるため、修復歴がある場合でも、なるべく需要の高いグレードの車両を適切な業者に売ることが重要です。

市場相場との比較

クラウンアスリートの買取価格は、市場の需要と供給のバランスによって変動します。例えば、新型クラウンが発表されると旧型の価格が下がることがあります。逆に、中古車市場での需要が高い時期には、修復歴があっても比較的高い価格で売却できることもあります。

また、スポーツセダンの需要が高まる時期（春や夏）は査定額が上がる傾向があるため、売却のタイミングを見極めることが重要です。

修復歴のあるクラウンアスリートの査定額を左右するポイント

修復歴のあるクラウンアスリートの査定額は、修理の内容や状態によって大きく変わります。特に、以下の4つのポイントが査定に影響を与えます。

フレーム修正の有無

フレーム修正の有無は、査定額に大きな影響を与えます。フレームは車の骨格であり、安全性を左右する重要な部分です。

フレームが損傷し、修正された車は安全性が完全に回復していない可能性があるため、査定時には大幅な減額対象となることが多いです。フレーム修正があるかどうかは、査定士が細かくチェックするポイントの一つです。

エアバッグの展開履歴

エアバッグが展開した履歴があると、査定額が大きく下がる可能性があります。エアバッグが作動したということは、それだけの衝撃を受けた事故があったことを意味するため、査定時には慎重に評価されます。

エアバッグの交換や修理が適切に行われているかによっても査定額は変わりますが、基本的にエアバッグが展開した車は買取価格が低くなりやすいです。

交換・修理された部品の種類

修復歴のあるクラウンアスリートでは、どの部品が交換・修理されたかが査定額に影響を与えます。特に以下の部品は重要です。

・バンパーやドアパネル： 軽微な修理で済む場合は、査定額への影響は少ない。

・エンジンやトランスミッション： 交換されている場合、車の性能や耐久性に影響があるため、大幅な減額対象となる。

・ハイブリッドバッテリー： 修理や交換が必要な場合は、査定額が下がる可能性がある。

修理のクオリティと仕上がり

修理のクオリティが高いと、査定額の減額幅を抑えることができます。逆に、仕上がりが雑だったり、塗装のムラがあったりすると、査定額が大きく下がる可能性があります。

特に、板金修理がしっかり行われているか、パネルのズレがないかなどは査定士が細かくチェックするポイントとなります。

事故修復後のクラウンアスリートはいくらで売れる？具体的な相場

修復歴のあるクラウンアスリートの買取相場は、年式や走行距離、事故の程度によって異なります。以下に、修復歴ありのクラウンアスリートの買取相場の一例を紹介します。

年式・型式別の買取相場

・2020年式（最新モデル）： 250万～320万円（修復歴なしなら370万円以上）

・2015年式（14代目）： 100万～180万円（修復歴なしなら220万円前後）

・2010年式（13代目）： 50万～100万円（修復歴なしなら130万円前後）

新しいモデルほど修復歴の影響が大きく、査定額が下がりやすくなります。

走行距離ごとの買取価格の違い

走行距離が短いほど査定額は高くなりますが、修復歴がある場合は走行距離が長いとさらに減額される傾向があります。

・5万km以下： 減額幅は10万～30万円程度。

・5万km～10万km： 減額幅は20万～50万円程度。

・10万km以上： 減額幅は30万円以上になることも。

地域ごとの査定相場

クラウンアスリートの買取相場は、地域によっても異なります。都市部では需要が高いため、修復歴があっても比較的高値がつきやすい傾向があります。一方、地方では流通量が少ないため、査定額が低くなりやすいです。

事故歴ありでも高価買取されるケース

修復歴があっても高く売れるケースもあります。例えば、以下のような場合は査定額が比較的高くなります。

・修理のクオリティが高い： 仕上がりが良ければ、査定額の減額幅が抑えられます。

・人気のグレード： 需要が高い「アスリートG」などのグレードは、修復歴があっても価値が下がりにくい。

・海外市場向けの買取業者を利用する： 海外では修復歴の影響が少ないため、日本よりも高く買い取ってもらえることがあります。

修復歴があってもクラウンアスリートを高く売るコツ

修復歴があるクラウンアスリートでも、売却方法を工夫すれば買取価格をアップさせることが可能です。ここでは、高く売るための具体的なコツをご紹介します。

修理の詳細を正直に伝える

修復歴がある場合でも、修理の内容を正直に伝えることが大切です。隠して売却すると、後でトラブルになる可能性があります。

例えば、「フレーム修正なしの軽微な修理」「正規ディーラーで修理済み」など、修理の詳細を明確に伝えることで、査定額が大幅に下がるのを防ぐことができます。査定時には、修理の領収書や修理内容の記録を用意しておくと、よりスムーズに交渉できます。

複数の買取業者に査定を依頼する

1社だけに査定を依頼するのではなく、複数の業者に査定を依頼して比較することが重要です。修復歴ありのクラウンアスリートは、業者によって査定額が大きく異なることがあります。

特に、大手買取店だけでなく、事故車専門の買取業者や海外輸出向けの業者など、さまざまな選択肢を検討することで、より高く売ることができます。

専門の事故車買取業者を活用する

一般的な買取業者ではなく、事故車専門の買取業者を利用すると、高額査定が期待できることがあります。これらの業者は、修復歴ありの車を適切に評価し、国内や海外市場で再販するルートを持っているため、修復歴なしの車と比べても大幅に値下がりしないことがあります。

特に、海外では日本のクラウンアスリートの人気が高いため、海外輸出ルートを持つ買取業者を選ぶのも一つの方法です。

売却のタイミングを見極める

車の売却時期も重要なポイントです。クラウンアスリートは中古市場での需要が高いため、需要が増えるタイミングを狙うと高く売ることができます。

・新生活シーズン（3～4月）： 転勤や進学に伴い、中古車の需要が高まる時期。

・ボーナス時期（6月・12月）： 高級車の購入を考える人が増える。

こうしたタイミングを狙って売却すると、高値がつく可能性があります。

修復歴ありのクラウンアスリートを売る際の注意点

修復歴ありのクラウンアスリートを売る際には、いくつかの注意点があります。トラブルを避け、スムーズに売却するために、以下のポイントを押さえておきましょう。

修復歴を隠さず申告する

修復歴があることを隠して売却すると、後でトラブルになる可能性があります。多くの買取業者は査定時に詳細なチェックを行うため、修復歴を隠しても見抜かれることがほとんどです。

また、仮に修復歴を隠したまま売却してしまうと、契約後に減額や契約解除を求められることもあります。正直に申告し、適正な価格で売ることが大切です。

査定額が極端に低い業者に注意

修復歴がある車は査定額が下がるのは当然ですが、中には極端に低い価格を提示する業者もあります。特に、「修復歴あり＝価値がない」といった説明をする業者には注意が必要です。

修復歴があるクラウンアスリートでも、適切な業者を選べば高値で売ることは可能です。必ず複数の業者に査定を依頼し、適正な相場を確認しましょう。

売却時の必要書類を準備する

クラウンアスリートを売却する際には、必要な書類を事前に準備しておくことで、スムーズに手続きを進めることができます。主な必要書類は以下の通りです。

・車検証： 車の所有者情報や車両の詳細が記載された重要な書類です。

・自賠責保険証： 車を運転するために必要な保険証書です。

・リサイクル券： 車のリサイクル費用が支払われているか確認するための書類です。

・印鑑登録証明書（普通車の場合）： 車の所有者が本人であることを証明する書類です。

必要書類がそろっていないと、売却手続きがスムーズに進まないことがあるため、事前に準備しておきましょう。

リサイクル料金や税金の扱い

クラウンアスリートを売却する際、リサイクル料金や自動車税の扱いについても理解しておくことが大切です。

・リサイクル料金の返金： 車を売却する際、リサイクル料金を支払っている場合は買取業者から返金されることが一般的です。査定額に含まれることもあるため、事前に確認しましょう。

・自動車税の還付： 普通車の場合、売却時に未経過分の自動車税が還付されることがあります。ただし、軽自動車の場合は還付制度がないため注意が必要です。

こうした費用についてしっかり理解しておくことで、トラブルを防ぎ、スムーズに売却することができます。

修復歴があるクラウンアスリートの買取査定と減額は？まとめ

p>修復歴があるクラウンアスリートの買取査定は、事故の程度や修理の内容、買取業者によって大きく変わります。特に、フレーム修正やエアバッグ展開の有無は査定額に大きな影響を与えます。

しかし、修復歴があっても高く売る方法はあります。複数の買取業者に査定を依頼する、事故車専門の買取業者を利用する、修理履歴を正直に申告するといった工夫をすることで、適正な価格で売却できる可能性が高くなります。

クラウンアスリートを売却する際は、修復歴があるからといって諦めるのではなく、買取相場や査定ポイントをしっかり押さえて、できるだけ高く売る方法を選ぶことが大切です。